Long way from home(&詐欺の話)

Long way from home

Scraps on paper

306mm x 220mm

October 4,2023


How the work is made?

今回は久しぶりに一枚の紙の上に作る。

紙は保管場所は取らないが、うまくやらないと反ったり折れたりするので、支持体としては、個人的にあまり使いたくない。

いきなりほぼ完成している。

この紫はアクリルガッシュなので、長い保管は効かないだろう。

アクリルガッシュと同じような色味・隠ぺい力に優れたアクリル絵の具がほしい。

あまり迷わず完成。

ついでに、インスタグラム詐欺の話。

インスタグラムのDMでの詐欺は非常に多いが、先日も「作品を売ってほしい」と問い合わせをしてきた、アメリカに住むアートコレクターだというアカウントとやり取りをしていたが、文面も含めて不自然な点が多く(その作品は販売していないと伝えたのに、その作品を含めた合計でいくらだ?と聞かれたり、何度も送料について私が説明した後に再び送料の質問をされたりなど)、挙句の果てには数日後、そのインスタグラムアカウントは削除されていた。

私がペイパルを使用すると伝えるとなぜかとても喜んだ

教えてもらったメールアドレスにメッセージを送り(ペイパルからの請求書を送るために相手のメールアドレスが必要だから聞いていた)、なぜアカウントを削除したのかを聞くと、トラブルがあったからだという。すぐに返信があったことにも少し驚いた。

そして、私がこの取引は詐欺である可能性があるのでキャンセルさせてもらうと伝えると、何の話だ?と返ってきた。そしてそれっきりである。もし本当に作品を購入したいのであれば、疑われたことに対して怒ったりするなどの反応があるだろう。

調べてみると、やはりペイパルを装った詐欺があるようだ。「お金が振り込まれたがあなたの今のアカウントでは受け取れないのでアップグレードする、そのためにお金を振り込んでください」という内容が偽ペイパルからメールが届く、といったものらしい。

これまでDMを通じて購入してくださったお客様もいらっしゃるので、全てがそうとは言えないが、作品を購入したいというインスタグラムのDMはほとんど詐欺であると思って間違いはない。

NFTアートに関しても山ほどDMが届くが、もちろん詐欺ばかりである。中でも酷かったのが「あなたの絵を私のNFTアカウントで販売させてほしい」といった内容だった(これは詐欺というより変な人か)。

また、グループ展に参加しませんか?というDMも、相手が欲しいのはあなたの作品ではなく、お金もしくは相手側のみの満足である。

過去、DMをやり取りしていて、どうもおかしいなと思ったが、勝手に話を進められて仕方なく参加したグループ展も、無駄に作品の往復分の送料を支払わされただけで、私は何も得られない散々な結果になった。私はこれ以降、作品の出展を頼んできておきながら作品の輸送費すらも支払わないギャラリーとは仕事をしないことに決めた。参加費など論外だ(もし、自分が展示会に参加したい場合に費用が発生した場合は当然支払う)。

DMを何度かやり取りしていると、国籍は関係なく、その人が信頼できるかどうかはある程度わかってくるので、少しでも相手をおかしいと思ったらその感覚を信じ、それ以上相手にしたり、取引するべきではない。